「アジアの力を日本へ届ける」コンサルタントの中西です。

本日はフィリピン送り出し団体と監理団体の契約締結を行ってきました。

そこで言われたのは、「フィリピンとの協定作業は煩雑で面倒だ」ということです。

確かに私もそれは思います。 他国に比べ、送り出し国側の登録作業が細かいです。 さらに書類の精査作業も遅いので、登録までに時間がかかって困ります。

という話しを送り出し機関の社長の前でしていたら、社長はばつが悪そうに困り顔でした。

と冗談交じりな感じで協定作業を終えました。

そこから話しは変わり、人材受け入れの一連の流れなどになり、監理団体の悩みや願望をヒアリングしました。

送り出し機関との一体の受け入れフローを構築すれば上手くいく

最終的な答えはこれです。

技能実習に限らず、外国人人材紹介・育成ビジネスは、海外との取り引きになるので、どうしても不明瞭な部分が多くなりその見えない部分が後々歪みを産む原因となります。

特に言語能力の習得の必要がある技能実習生の場合、単純に時間だけを消化する現地研修ではあまり意味がないので、もっと実用的な教育をする必要があります。

さらに募集から送出しまでのフローももっと日本側の求めるスキームを構築する必要があります。

ただこういった送出しから受入れまでの仕組みを、監理団体や受入れ企業の希望に沿ったものをつくるとなると、どうしても送り出し機関の理解と協力が必要になります。ただ実際には送出し側、受入れ側のそれぞれの考えがあるので、その利害調整をしながら一体化した仕組みを作るのは容易ではありません。

という話しを監理団体の担当者と「ああすればいい、こうすればいい」と話しをしていたのですが、結局どうすればそういった形が作れるのかという結論は、相互コミュニケーションの数と濃密さで理解を深め調整を図り、かつビジネスとして成立をさせるという結果が一つの答えとして導き出されました。

四方良しが必要

三方良しという言葉はありますが、四方良しとはどういう事かというと。

就労希望者、送出し機関、監理団体、受入れ企業の四方がバランス良く良い状態を保てれば、前記した一体のフローが成立し易い状態になります。 逆を言えば、一体のフローが出来上がれば、四方良しの状態を作り出せるとも言えます。

綺麗事のように聞こえるかもしれませんが、実際にそれを見据えて動いている監理団体や送出し機関があるという事は、将来的なトレンドになる可能性は十分にあると思います。

弊社ではフィリピン送出し国送出し機関の状態を熟知しかつ現地に法人を構えているので、このような考えに共感できる企業や監理団体のご担当者様がいましたらご相談下さい。

日本で活躍するフィリピン人人材のリアルを感じる

外国人人材の活用を考える