「アジアの力を日本へ届ける」コンサルタントの中西です。

ビジネスを成功させる要因として、絶対的な成功法則があるのをご存じでしょうか?
それは人口動態による経済の変化です。

例外的な例を除いてはほぼどの国の経済も、人口の増加と経済成長は比例していて、人口が増加をしている国や地域をビジネスのマーケットにすれば、儲かる可能性はかなり高くなります。

近年注目されるアセアン諸国は、人口増加による経済的な恩恵を受ける人口ボーナス期にあるので、どの企業も今のタイミングで参入をしています。

残念なことに日本は人口ボーナスが終了して、2004年を人口増加のピークとして、2007年から2010年まではほぼ横ばいで推移していたものが2011年に26万人の減少となり、その後の月別でも相当数の減少が続いていることから、2012年1月の時点で統計局は2011年が「人口が継続して減少する社会の始まりの年」(wikipedia)となっています。

バブル崩壊、GDPのサイズが小さくなり始めた時期と人口減少期はほぼ同時期になります。

人口ボーナスは胃袋の数が増える

人口の数が増えると何が起きるかというと、胃袋の数が増えます。 胃袋の数が増えるということは、飲食業や食品業界が潤います。
飲食業というのビジネスの中でももっとも重要な職種だと思うのですが、その理由は一番身近な消費材だからです。 毎日消費する大衆消費商材というのは、手軽に消費につながりますり、その消費がきっかけで町が活性化します。

普通は景気の動向を左右するのは、大きな消費(土地などの不動産)の取引だと考えられるかもしれませんが、それは小さな消費の連鎖が生み出す最終的な結果に過ぎません。

私はフィリピンでのビジネスを10年以上経験してきました。 フィリピンは10数年で急速に人口、経済などが伸び、町が活性化する様子をそこで目の当たりにしてきました。

労働人口と成長 比経済の見通し/マニラ新聞

そこで感じたのは、いきなり大きな投資が経済を動かすのではなく、小さな消費活動の波が大きな波を生み出す原動力になるということです。

人口動態から自社のビジネスの方向性を考えるというのも面白いかもしれません。

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