「アジアの力を日本へ届ける」コンサルタントの中西です。
日銀の黒田総裁の黒田バズーカの3発目となる、「ゼロ金利」がついに発射されました。
ゼロ金利とは?日銀つまり中央銀行に銀行がお金を預けると、金利がもらえるのではなく、逆に日銀に金利を払わなくてはいけなくなります。
この発想って凄いですよね。 銀行に預けたら金利が貰えるというのが、世の一般常識ですが、全く逆の発想です。
金融マジックって何でもありなのか?と思ってしまいます。
これにより日銀は何をしたいか?というと。 銀行が日銀に預けている、もしくは預けようとしているお金を市場に解放して、企業への融資量を増やして設備投資にお金を使ってもらったり、仕入れにお金を使ったりしてもらったりして、世の中景気を良くしよう!というものです。
そして早速この影響が株式市場はとうぜんですが、銀行金利にも影響してきました。
マイナス金利で銀行が預金金利引き下げの動き/NHK
銀行金利がほほほぼゼロ%時代
横浜銀行」は、これまで0.025%だった満期まで1年の定期預金の金利を普通預金の金利と同じ0.02%まで引き下げ
「りそな銀行」は、これまで0.05%から0.03%だった満期まで5年から2年の定期預金の金利を、いずれも0.025%まで引き下げ
インターネット専業銀行の「ソニー銀行」も普通預金の金利を0.02%から0.001%まで引き下げ
もともとの銀行金利もほぼ0%と言っても良いレベルですが、今回はそれよりもさらに下がりソニー銀行は0.001%に・・・これって金利って言えますか?
むしろATMの引き出し手数料をは払ったら、むしろマイナスな気がします。
銀行は預金で預かった資金を、ローンや企業に融資してその利ざやで儲けます。
現在の企業の融資金利は2%前後なので、仮に0.001%の金利で預かった資金を2%で貸し出すと、その利ざやは200倍という事になります。
200倍の利ざやといっても貸出金利の%が低いので銀行はあまり儲からないように感じますが、貸し出す金額が何百億円規模になれば、金利で稼げる収益は莫大になります。
何だかお金がお金を生み出す錬金術のようです。
世界の銀行金利は日本の1000倍!
日本の銀行金利は恐ろしい程低いとわかりましたが、世界の銀行金利はどうでしょう?
フィリピンのイースタンリザール銀行 年利11.5%という驚愕の金利しかも、ドル建で預金ができます。
日本のメガバンク三井住友銀行が筆頭株主、カンボジアの優良銀行アクレダ銀行 年利7.75%でドル建て、しかも日本で使えるデビットカードが発行されるので、世界中で預金を使って買い物が出来ます。
モンゴル国民投資銀行 米ドル建てで年利6.6%でモンゴルのペイオフ対象の銀行です。
日本とは雲泥の差ですね。
ちなみに私はフィリピンに法人を所有しているので、フィリピンと中国本土にそれぞれ複数の銀行口座を所有しています。
政策としてはマイナス金利は景気刺激策として優秀(?)なのかもしれませんが、一般個人的には国内の銀行にお金を預けておく必要があるのか?という気になってきます。
今後マイナンバーが銀行口座までひもづくと所有している現金がすべて政府にバレてしまい、有事の際に預金封鎖などで資産の没収なども考えられます。
こういう極論の話しをすると大抵の方は拒否反応を示しますが、今回のブログのテーマである、「マイナス金利」って一般常識を逸脱した、今までの概念では考えられなかった事だと思います。
後進国と日本の関係をみても、20年位前までは中国を下に見ていたのが、今では中国のGDPは日本の2倍です。
さらに中国の暴買需要の恩恵をかなりうけています。
現代は金融システムが発達して、今までの常識では考えられないような政策や時代の転換が起こるので、日本だけを見るのではなく、外に目を向ける必要があります。
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