「アジアの力を日本へ届ける」コンサルタントの中西です。

今年はエルニーニョということで暖冬ですが、それでも朝晩はやはり冷えます。
こんな時は暖かい南の島でのんびりとしたいですが、なかなかそうはいきませんね。

日本で南の島と言えば沖縄ですが、最近は沖縄の経済が好調なようです。

琉球日報の社説で「沖縄経済展望 ブランド力磨こう アジアへ飛躍する年に」という記事を見つけました。

アジアへのハブ(HUB)で儲ける

沖縄経済の好調は一言でいうとこうだと思います。

ハブ空港という言葉は聞いた事があるかもしれませんが、世界的に見てハブ空港の有る都市は栄えています。 その代表的な都市は、中東のドバイになります。

ドバイの場合、8時間圏内に世界の人口の7割が暮らしていて、ヨーロッパ、アフリカ、アジアへの物流はドバイを経由するのが効率的でスピーディーだという事で物が集まり、そこに人、情報、金が集中して、都市が栄えています。

これは他のハブ都市でも同じ事が言えて、これだけグローバルな世の中になると、物流拠点の重要性は高まります。 それは、インターネットで物が世界中から買える、ということが大きな要因になります。 ネットの速度が早くなれば、それに伴い物流速度も必然的に早くする必要があります。 そこで、ハブ空港などの物流拠点が重要になってきます。

以前何かの記事で見ましたが東アジア地域に物を送る場合、一旦沖縄に集め振り分け各地域に配送するというのが、一番効率的だそうです。 そういった理由からANAは沖縄にかなり力を入れて投資をしているようです。

アメリカ軍が撤退すると経済が膨らむ

その他にも沖縄の強みは、アメリカ軍の基地が沢山あるという点だと思います。 これは、アメリカ軍が駐留していると、それにより経済が潤うと思われるかもしれませんが全く逆で、アメリカ軍が撤退して基地が無くなると、その地域の経済が活発化します。 フィリピンのスービックではアメリカ海軍が駐留していましたが、撤退後は経済規模が数倍になりました。

当然基地の場所にもよるでしょうが、例えば普天間はアメリカ軍が撤退した場合、かなり経済活動が活発化し、経済規模は大きくなると思います。 もちろん他にも要因はあるでしょうが、基地の周辺はよく手入れされ整備されていますし、基地自体の土地が大きいので開発も楽なので、米軍が撤退した跡地の経済が大きくなるんだと思います。

アジアへの扉を開くと儲かる

日本人はアジア人という意識が低いように思えますが、福岡、長崎、沖縄などに行くと、地方都市にも関わらずアジアの玄関口という印象を強く受けます。 今の経済の中心は大都市圏でしたが、今後は多様性を受入れ情報交換や交流が出来る地域(場所)というのが、人口の多い少ないに関わらず、富を生み出したり蓄えられるようになると思います。 沖縄経済の好調さというのは、これからの商売の方向性が凝縮されているように感じます。

情報の発信と人や物を集め交流させる、インターネットやその他通信機器を活用すれば、中小企業でもアジアや世界へ向けてビジネスは可能になります。 今年の仕事初めは世界地図でも眺めながら、一年の計画を練りたいと思います。

 

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