こんにちは、アジア人材コンサルティングの中西です。

アジアで一番成功した、と言われているアントレプレナーをご存知ですか?

という話しの前に、そもそもアントレプレナーとは何だ?という所から始めます。
アントレプレナーとは「起業家」の事で、語源はフランス語の”entrepreneur”(アントルプルヌール)を英語読みしたものになります。

と単なるうんちくを披露しただけなのですが、お題の「アジアで最も成功したアントレプレナー」というのは、何を指して一番と言うか?はよくわかりませんが、こういう番付的な物はアメリカの雑誌の得意とする所で、このブログのネタもアメリカの経済誌TIMEが出典元です。

そして過去に「アジアで最も成功したアントレプレナー」としてTIMEに登場したのが、フィリピンでは知らない人は居ない、SMシューマートの社長である、ヘンリーシー氏です。

ちなみにSMシューマートはこんなお店(モール)です。

sm_mall_of_asia_complex

このヘンリーシー氏ですが名前からもわかるように華僑で、1936年12歳でフィリピンに移住してきて、一介の靴の修理職人(靴の販売人)から「スーパーシューマート」を作り、一代で成りあがりました。

写真のMall of Asia(通称MOA)は東洋一大きいと言われているモールで、モールの全てを見るには丸一日はかかります。

このSMグループは他に、不動産、銀行などの事業を保有し、フィリピンで一番の財閥とされています。

フィリピン国内には華僑が多く存在し、アジアンドリームを掴んだ起業家が多く存在します。

日本からアジア進出の起点としてはシンガポールへ法人設立するというケースが多いようです。シンガポールは法人税が17%と安く、ビジネス環境は世界でもトップクラスにやりやすいです。

また日本から一番近いオフショア地域である、香港へ法人設立するという企業家も多いです。 香港もシンガポールと同じく低法人税率で、投資から得たインカムゲインに対しての税率が0%もしくは物凄く引くいです。

日本はGHQの政策により財閥が解体され、アセアンに存在する財閥系企業のような勢いのある企業が少ないように感じます。

しいて言うなら、ソフトバンクグループは財閥企業に非常に近い形態ではないでしょうか。

さらにこういった新興国の強い起業は現金を持っている事から、ビジネスへの投資が強気なように思えます。 現在生き残っているアセアン企業の多くはアジア通貨危機を経験し生き残ってきたので、企業体力(現金保有力、経営力)がついていると感じます。

話しは若干経済評論っぽくなってしましましたが、まだまだアセアン諸国にはアジアンドリームを掴むチャンスは眠っていて、大志を抱いて起業して大成する事はまだまだ可能だと思います。

若い人達にはもっともっと近隣諸国に出かけて日本との「差」を見る事で、その「差」自体がビジネスに繋がります。

このヘンリーシー氏にしても最初は当然苦労したでしょうが、無い場所に必要な物を売るというマーケットの創造が出来たからこそ、ここまでの企業を作れたんだと思います。

まだまだアジア諸国には、日本には無い大きなチャンスが眠っている事は間違いなさそうです。

 

海外へ直接進出するのはちょっと・・と思っているアナタでも、実は日本にいながら海外に銀行口座を持って外貨を高金利で運用する事ができます。

通貨不安や金融封鎖の可能性が叫ばれる昨今、日本の銀行に円だけを預けていては、何かあった時にリカバリーが出来なくなります。

海外への最初の一歩を踏み出すには勇気がいるかもしれませんが、踏み出してみるととても大きな可能性を感じると思います。

SMシューマートのヘンリーシーのように、開拓者精神をもって自分の人生を開拓してみるのもいいかもしれません。

海外には日本の常識では考えられないような特徴の銀行があります。
例えば、フィリピンのイースタンリザール銀行年利11.5%という驚愕の金利しかも、ドル建で預金ができ、日本に居ながら口座開設が可能です。

他には、日本のメガバンク三井住友銀行が筆頭株主カンボジアの優良銀行アクレダ銀行年利7.75%でドル建て、しかも日本で使えるデビットカードが発行されるので、世界中で預金を使って買い物が出来ます。

このような事ができるのも、法規制がかかっていない今のうちの可能性は十分にあります。

 

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