「アジアの力を日本へ届ける」コンサルタントの中西です。
フィリピンの大統領選が今日(5/9)に投票となります。
フィリピン大統領選今日投票/NHKニュース
主な候補者は、アキノ大統領の後継のマヌエル・ロハス氏(58)、野党出身で現職の副大統領のジェジョマル・ビナイ氏(73)、それに、無所属の上院議員、グレース・ポー氏(47)、南部ミンダナオ島のダバオ市長、ロドリゴ・ドゥテルテ氏(71)の4人です。
事前の世論調査では、ドゥテルテ氏がややリードし、ほかの候補者が追う展開となっています。
NHKニュースより引用
このブログはニュースサイトではないので、独自の観点でこのフィリピン大統領選を切ろうと思います。
フィリピンは日本と違い、アメリカなどと同じように大統領制です。
ここでフィリピン大統領選によって、ビジネス的に何が変わるかをお伝えします。
- 官僚や役人が入れ替わる
- 法規制が大きく変わる
この2点が目に見えてビジネスに影響します。
官僚、役人の入れ替えに関しては、フィリピンでは大統領選と地方の州知事選が同じ時期に行なわれますが、トップの入れ替えと共に、役職がついた役人が一斉に入れ替わります。
それによって今まで便意を図ってもらっていた事案が停滞したり、役所の処理が全然進まなくなったりします。
他には、今まで求められてなかった裏金を要求されたり・・・なんていう、新興国っぽいグレーな部分に悩まされたりします。
逆に良い部分は上記と全く逆の流れになることがあります。
今まで停滞していた事案が一気に進んだり、要求されていた裏金が必要なくなったり。
現大統領である、ベニグノ・アキノ3世大統領になってから、フィリピンでは官僚や役人による汚職が激減し、ビジネス環境が好転しました。
2点目の法規制が一気に変わる可能性は、大統領の方針次第で、日本企業にとって有利な法規制や緩和が行なわれるかが決まります。
法規制や緩和は企業の自力でどうにでもなる話しではないので、運次第みたいな感じです。
特に輸出入などに関連する企業の場合、輸入規制で品物が輸入出来なくなってしまったり、輸出出来なくなったりしまうことがあり、それによって最悪のばあい撤退せざるおえない状況になる・・なんて最悪のシナリオも考えられます。
私の知人には、法規制によって1億以上の損害を受けたという方もいます。
今回のフィリピン大統領選に関して、日本の感心は「親日、親中」が焦点になっていますが、アメリカの大統領でも同じですね。
それだけ大統領が誰になるかによって、影響が大きいという事だと思います。
今回のフィリピン大統領選が、日系企業にとって好契機になることを祈るばかりです。
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