「アジアの力を日本へ届ける」コンサルタントの中西です。
先ほど、 弊社が新規でエージェント契約を結んだフィリピンのマンパワーエ ージェンシー(送り出し機関)の書類申請が終わりました。
後は書類を書類に不備が無いかを、フィリピン大使館内にあるフィリピン労働局海外出先機関であるPOLOの担当者が確認をし、 問題がなければ日本側の登録は完了です。
フィリピンの送り出し機関との契約は、 申請方法が煩雑で面倒だという声をよく監理団体より聞きます。
はい、実際にその通りで面倒だと、私も思います。
今回は、 送り出し機関がフィリピンで新規にライセンスを取得するという事 もあったので、 さらに通常の処理よりも複雑になってしまいました。
なぜ弊社が新規マンパワーの登録と、 そのエージェントになったのか?に ついてはまた別の記事で書きたいと思います。
ここまでくるのに数ヶ月の時間を要したので、 無駄に神経をすり減らしました。
やっと処理がひと段落し、やっとホッとひと息つけます。
申請作業は終わってみると実際の事務処理は大した事ではないので すが、何が処理を煩雑にさせているのか考えてみました。
簡単にまとめると下記の3点が申請を複雑にしていると思います。
1、英語と日本語の壁
2、他国と違う申請方法に監理団体が困惑する
3、書類の確認作業が長い
1、英語と日本語の壁
基本的に全ての書類を英語に訳す必要があります。
書類の申請方法の確認も全て英語で行うので、結構面倒です。
2、他国と違う申請方法に監理団体が困惑する
他国での申請には必要の無い書類の提出や、 書類の記載方法が日本と違ったり、 それを監理団体や受け入れ企業に理解してもらうのが大変だったり します。
3、書類の確認作業が長い
フィリピンの書類は全てフィリピン労働局の出先機関である、 POLOを通じフィリピンにあるPOEA(海外雇用庁) に送られ、その後書類が日本に戻って完了となります。
この書類が戻ってくるまでの時間が長いのと、 もし途中で書類の不備があった場合書類の差し替えにもかなり時間 がかかります。
フィリピンに限らず東南アジア諸国での役所などへの登録は、日本のようにスムーズにいかない事が多いです。
弊社はフィリピンにグループ会社があるので、よくわかります。
日本とフィリピンの事務処理の違いは、
「日本は事務処理が始まるまでに時間がかかるが、処理が始まると早い」
「フィリピンは事務処理が始まるのは早いが、処理が終わるまでに時間がかかる」
日本人は何でもきっちりしていないと気が済まない性格なので、何をするにもマニュアルを作って処理方法を明確にしますが、フィリピンではそういった事をするのは稀です。
というよりも、一応はマニュアルを作成するんですが、それ自体があまり機能していないケースが多々あります。
技能実習制度を活用して外国人人材を受け入れるというのは、外国との取引になるので、日本に居ながらも海外との取引をしているという意識で臨まなければいけませんね。
今回の処理で改めてそれを再認識しました!
後は無事に書類が返送されてくるのを待つばかりです・・・。
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