「アジアの力を日本へ届ける」コンサルタントの中西です。

外国人の日本語能力

最近、弊社がマネージメントを行なっているフィリピンにあるトレーニングセンターのトレーニング生に毎日、作文を手書きで書いてもらい、それを朗読してもらっています。

トレーニング生の課題を公開中こちらからご覧になれなす。

その作文や朗読を見ていて、感じるのは。
日本語能力検定などの日本語レベルを計る検定試験は、あくまでも目安にしかならないという思っています。

目安にしかならないイコール役に立たない、という訳ではありませんが、受入れ企業などはその物差しを信じすぎているのでは?と感じてしまいます。

現在まで1年程、フィリピンにて人材育成とくに日本語のトレーニングに関わりわかったのですが、検定の成績がそのまま日本語のレベルには直結しません。

これは日本人がTOEICで高得点が取れるのに、全然喋れないという問題に似ていると思います。

外国語を喋れるという表現は、人により捉え方が様々だと思いますし、仕事の内容によっても求められる語学力(コミュニケーション能力)は違うと思います。

私が思うには、日本語能力検定などのレベルが何点か?とい事よりも、働く仕事のニーズに合わせた語学能力があるかどうか、という方が重要だと思います。

例えば、

現場系の仕事であれば、基礎的な日本語を理解していれば仕事は可能だと思います。

マネージメント能力が求められる高度な仕事の場合、読み、書き、会話の全てにおいてハイレベルでなければ無理だと思います。

コンビニのレジ打ちであれば、基本的な喋る能力と、マニュアルなどを読む能力があればいいと思います。

何が言いたいかというと、外国人人材を現地で採用して日本で就労させる場合、自社の仕事内容にあった語学力判定をすると、より即戦力を雇用しやすくなる。 という事です。

弊社が現在育成に注力している介護福祉士の候補生達は、必要な日本語能力検定(N3レベル以上)に加え、介護の現場では日報や報告書の作成が必要になるので、筆記に力を入れています。

当然細かい文法の間違いなどはありますが、日本での就労前に自分で考え書くという事に慣れ、それを習得するというのは、検定の点数以上に重要な意味を持ちます。

外国人人材受入れ企業は、自社にはどのような日本語能力が必要か見極め、それをクリアー出来る人材を受入れると、外国人を即戦力として活かせるようになると思います。

 

 

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