「アジアの力を日本へ届ける」コンサルタントの中西です。
比、選挙特需で経済加速 1~6月期成長率、6.5%予想/SANKEI BIZ
アメリカの選挙戦は連日ニュースで報じられるので、内容を知っている人は多いかもしれませんが、実は今フィリピンも選挙戦の真っ最中です。
この選挙期間中のフィリピンは政府や官僚関係の人間とビジネスをやっていると、選挙活動が忙しくなかなか仕事が進みません。
ローカルビジネスネタを言うとこの選挙期間中というのは、様々なところで袖の下(裏金)を要求されます。
例えば役所の手続き関係はひどいものです。 輸出入の手続き、ビザの申請手続きなど・・・。
裏金といっても数万円レベルなのですが、細かく各所で要求されるとジワジワとボディーブローのように効いてきます。
日本の場合、役所関係が裏金なんて要求したら大変な事態ですが、フィリピンではかなり一般的にあります。 というかない方が少ないです。
払わないとどうなるかというと、いろんなパターンはありますがよくあるパターンは、いつまでたっても処理が進まない。
どの位い処理が進まないかというと、全く処理をしている気配が感じられないくらい進みません。。。
なぜ選挙戦からこんな話になったかというと、大統領が誰になるか、地方自治のトップが誰になるかで、その下に配置されている役人は相当入れ替わります。 なので皆、この時期になると自分のポジションが無くなる前に、お金集めに走ります。
もちろん全部の人間がそうだとはいいませんが、慣習的になっているのでその現実を変えるのはかなり難しいです。
といっても、現在のフィリピンの経済成長率は7%近くとアセアンの中でもトップクラスで、アセアンの成長エンジンになっていることは間違いありません。
ただアキノ大統領が腐敗官僚や政治の一掃に尽力してくれたおかげで、昔に比べるとかなりマシになったと実感できますし、現地の人たちも言っています。
フィリピンやアメリカなどの大統領制の国は、大統領がだれになるかによって国の方針が大きく変わります。
できれば親日派のアキノ大統領の元参謀が大統領になってくれると、日系企業にとってはメリットが大きいかもしれません。
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